伯爵令嬢の結婚
「あの…?」



引きつる頬を押さえおそるおそる青年に尋ねる。
初対面でいきなり貶される憶えはないのだが…



「ウィリアムに愛されているのは僕だよ。せいぜい僕たちの邪魔をしてくれないでね、偽りの奥様。」



そう言い残すと青年は颯爽と立ち去って行った。







(な、なんだったの…)


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