伯爵令嬢の結婚
瞬間、舌の上でお肉が柔らかくほどけ、その旨みが口いっぱいに広がった。


「美味しい…!」


「勿体無きお言葉です。」



私の反応にオズワルドはご満悦、といった様子である。



「ふふっ…」



そこでこらえ切れないというように旦那様がふきだした。



(……はっ!私としたことがみっともない姿を…!!)
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