伯爵令嬢の結婚
「そうそう。明日客人二人がこの邸に来ることになっているから、貴女にも少し出てもらうかもしれないわ。」
何気無い口調で公爵様がそう言った。
「まぁ…そうなんですの?」
明日とか聞いてません。というか旦那様、絶対これ言うために今日私と夕食いっしょにしましたね?
「ええ。相手はエッカート伯爵とウォルター侯爵よ。」
しかもすごい大貴族じゃないですか旦那様〜‼︎
(つまり…公爵夫人としてお二方をもてなせってことですか?)
こうして私の平穏な明日は奪われたのだった。