涙のあと
ツタエラレタ。
彼からの返事はなかなか来なかった。
もうすぐ1ヶ月がたとうとしていた頃だった。
ある日の事だ。
友達に呼ばれ、教室の隅へと行った。
「彼から伝言頼まれたんだけど、ごめんなさい、だって」
友達はそれを彼女に伝えた。
「ごめんね。私見ちゃったの。それで彼に聞いて……」
友達は彼の元カノだった。
返事を聞いた彼女は何て応えたのか覚えていない。