瞳が映す景色
「ワタシそんなに変わった? それとも、一年も経ってないのに忘れちゃってた? 片山先生久しぶりっ」
「あっ、ああ、久しぶり。キレイになったからビックリしてたんだよ」
元々華やかな顔だったが、化粧をしているともっとだ。
「ちょっと先生……白鳥先生の影響受けすぎ。前はそんなこと絶対言えなかったと思うよ?」
「かもな。――バイトか?」
「ううん。ここワタシんち」
「こんな日にも手伝いなんて偉いな」
誉めたというのに眉を寄せられる。澤は溜め息をつき、
「……、やっぱりか。そうだろうと……白鳥先 生っ!」
オレの後ろの白鳥さんを睨んだ。
「忘れちゃった~。ごめんね」
わざとらしく舌を出す。
……ああ。そういうことか。