瞳が映す景色
「白鳥先生のこと」~~~
白鳥先生のお話、ここまで長くなる想像はしておらず、こうなったのは、主人公二人の動かなさにありましたね。
相手の立場だったり、過去があったりで、踏み出してしまえば、終わりだと思っていたはずなので。
最初のうちは、本当に観察と愚痴の日記ばかりでしたよね。
書きながら、でも、だからといって、この膠着状態を無くすわけにはいかぬ。とお腹が痛かったです。
白鳥さん――二十代後半にしては色々と大人でない人ですが、案外、大人もこんなもんだと個人的に思っています。が、いい加減な姿ばかりでしたね。でも小町ちゃんは許容しちゃうし……。
時折、その酷さに、白鳥と呼び捨てに書いていたのを後日何度気付いたことか。まだあるかもどうしよう……。
白鳥さんの名付けは、前ページで書いたような名付でしたが、誠一という名前部分まで、ここまで期待を裏切る人物となってくれて勝手に満足です。……誠実では、あるんですけどね。
小町ちゃん――自キャラの中で一位二位を争う乙女です。
乙女故に不安定だし、表情があまり豊かではなく、隠すのもそこそこ上手くやってしまうので、自分でバランスとって自分を大事にしない子でしたね。
度胸はあるので暴挙にも出てしまい、自分を信用しきれていませんが、ちゃんと、実は踏みとどまれる子だと、いつか気付いてほしいです。
実は、「12・教科書には載ってなかった」の、小町ちゃんの最後の言葉が本当の本編の最後だと思っていたりもするのですが、白鳥さんに少しくらい美味しい思いをさせてあげようと、「13・Fall」を加えました。
他にもこぼれ話は色々浮かんでいたのですが、これは小町ちゃん語りだし、雰囲気は壊さないだろうと、ひとつ、本編の最後に加えさせていただきました。
他のこぼれ話としては――
・「愛してる」に対しての「大好き」という言葉しかまだ言えない小町ちゃんの中の葛藤、からの夜明け。
・白鳥さん語りのその後あれこれ。
・韮崎くんのこと。
・片山先生語りのこと。
・忠犬白鳥捕物帖その二(これは、時系列でいうと、11章と12章の間になり、雰囲気ぶち壊すと割愛)
本編はこれにておしまいですが、こぼれ話の諸々、おまけストーリーとして早めにご用意したいとは思っています。その際、作品はシークレット設定作品として、キーワードはファンメールでのお知らせとさせていただく予定です。
作品の予定ラインナップ
・片山先生と藁科さん、アフターストーリー……二つほどあります。
・忠犬白鳥捕物帖2……白鳥先生と菜々ちゃんの決戦
・白鳥先生と小町ちゃん、アフターストーリー……白鳥先生視点
・韮崎くんの話……こちらは、おまけにするか独立させるか未定。
などを予定しています。
「瞳が映す景色」
本編並びに、あとがきも、最後までお付きあいいただき本当にありがとうございます♪
読者さまに、いつも最大の感謝を込めて♪