貴方に魅せられて2
「大好き。」


翔平さんのあぐらをかく膝の中に座り
翔平さんは
しっかり両手を私の腰に回して
腕の中にいる私を
少し潤んだ色っぽい目で見つめる。

「知ってる…」

私も負けずにその瞳から
目をそらさず、まっすぐ見つめる。

「私翔平さんが思ってるよりも
ずっとずっと醜い女だよ…」

「醜い?」

私は頷く。


「翔平さんが私以外の女に触ったり
笑いかけたりする事を
考えるだけで虫唾が走る。
その甘い声は
私だけのものなの…
この私を包む腕も…
この暖かい温もりも…」


そう言って翔平さんの胸に顔を埋める。
翔平さんの穏やかな鼓動が聴こえる…
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