貴方に魅せられて2
燃える心
本家は、森山邸とは違い
時代劇にでも出てきそうな
和風の門構えだった。

門をくぐると
巨大な日本庭園が広がっていた。

しばらく進んでやっと現れた家は
日本らしい立派な御屋敷だった。

執事らしき人が
私たちを迎えてくれた。

まるで一流旅館に来たようだ。
玄関に入ると
床は全て真紅の絨毯。
見事な屏風や大きな壺に生けられた花…

廊下はどこからでも
庭園を見渡せるようになっていた。
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