貴方に魅せられて2
由香里さんも私と一緒で
メラメラと闘志を燃やしていた。


「お帰りなさいませ坊っちゃま。」


由香里さんと夕飯を楽しんでいると
玄関のほうから
使用人さん達の声がした。


「あら、あの子今日は早いのね。」


それに気づいた
ワインを飲む由香里さん。


お兄様は帰国していい家が見つかるまで
森山邸にいる。
仕事の帰りが遅いので
普段会うことはなかったから
お兄様に会うのはお正月以来だ。

少し緊張した。
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