貴方に魅せられて2
「もしかして
明日お兄様の会社も関係ある?」


私がそう尋ねると
ピタっと翔平さんの動きが止まった。





「何で知ってる?」





あからさまに不機嫌になった。





「あ…さっき…
由香里さんとご飯食べてたら
お兄様が帰って来て…
明日仕事で朝早いって…」





「兄貴のやつ…
まだ実家にいるのかよ…」


ちっと舌打ちして
私から離れた。
そのまま私に背を向けて


「兄貴の話は聞きたくない。」


そう言って
リビングへ行ってしまった。
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