貴方に魅せられて2








シマコが鼻歌を歌いながら
私たちを引き連れて歩く。


シマコが路地を曲がると
普段立ち入ることが
絶対ないディープなお店が
たくさんひしめき合う
オネェの世界が広がっていた。


夕方の街は
開店準備で慌ただしく
これから出勤するオネェ
看板を出すオネェ
呼び込みに出発するオネェ…

とにかく嗅いだことのないような
匂いのするディープな場所だった。
< 209 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop