貴方に魅せられて2
「あのさぁ…
そろそろ笑ってくれないかな?」
レストランでお兄様は
つまらなそうに言う。
「私、お兄様と食事に行きたいなんて
言ってません。」
私はずっとふてくされている。
「言ってくれるねぇ…
こんないい男に誘われて
嬉しくないんだ?」
……どんだけナルシストなの!!
そりゃ、ものすごくかっこいいけど
それを自分で言っちゃう!?
「翔平さん以外の男の人には
興味ありませんから。」
ふいっと横を向いて
目を合わせないようにする。
「へぇ…
やっぱり変わった子だね…」