貴方に魅せられて2
私はお兄様に
平手打ちをお見舞いしてやろうと
勢いよく向かって行ったが

私の振り上げた右手は
あっさりお兄様に抑えられた。





「…離して。」





「わかるか?
全てを比べられる兄弟の辛さが…
弟に劣る兄の辛さが…」



「そんなのわからない!
でも、あなたのやってることは
サイテ…………」


勢いよく抑えられた手を引かれ




私の唇にお兄様の唇が重なった。
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