貴方に魅せられて2
「…え?」




「…え?っじゃねぇよ。
ハンコ持ってかれこれ10分
そうしてるぞ?」



「ご…ごめん。
なんか色々考えちゃって。」



翔平さんはため息をひとつついて
私の後ろに回った。


そして耳元に口を近づけ


「早く押せよ。

2年も待ったんだ。




もう焦らすなよ…」



そう囁いて、私の手を取り

一緒にハンコを押した。
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