貴方に魅せられて2
「俺はこのまま行くから…
なるべく早く帰る。」

そう言って
後部席のドアを開けてくれた。

「マンションまで送ってやってくれ。」

運転手にそう告げて
私を車に乗せる。

「麻衣…」

ドアを締める前に
一度優しく抱き寄せられ
私を安心させるように
唇を重ねた。

そして私は見送られながら
マンションへ向かった。




でもその日
翔平さんは帰って来なかった…
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