★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
二人ともご立腹なようで。

「ご…ごめんごめん。」

私は、手を合わせて謝った。

「はぁー…。」
「ったくよー。」

智希と戒斗が言う。

…………ムカッ。

「だーからっ!謝ってんじゃん?
あんたら、耳ある?

ご・め・ん・な・さ・いっ!!」

私は言った。


すると、二人は…

「「………………。」」

口をぽかんとあけたまま。

周りの人も驚いている。

「やっばっ!」

私は、すぐ笑顔に戻り…

「早く行こう!」

そう言って、二人の手をひいて
電車に乗り込んだ。

「「はずかしっ!」」

智希と戒斗の声がかぶった。

「すいません。
これは、本気ですいません。」

私は、頭を下げた。

二人は、さっきの事があって
何にも言わなかった。




そんなこんなで電車に揺られて20分。

「着いたー!!」

私は、叫んだ。


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