★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
そんな智希が夢璃達を探してる時……

――愁二――

俺は、夢璃と列に並んで
順番を待っていた。

夢璃を見ると…

「すーはぁ…。すーはぁ…。」

何故か深呼吸をしている。

なんでしてるか、分かるけど。

「無理しなくていいよ?」

俺が笑って聞く。

「むっ…無理なんてしてないよっ!
大丈夫だもん。」

強がっている。

……可愛い。

正直言うと、夢璃がジェットコースター
苦手な事知ってて言ったんだけどな。


すんなりOKしたから
克服したのかと思った。

けど、やっぱり怖がってる。

「次の方。こちらへどうぞ。」

係員の人が言う。

順番がまわってきた。

「シートベルト、
しっかりつけてくださいね。」

係員がまた言う。

「えっ!?
こ…こんなんで、大丈夫なのっ!?
絶対落ちるよっ!」

夢璃が言う。

必死だね。

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