★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――夢璃――

ここまで怖いとは…。


それより…

「愁君、もう大丈夫だよっ!」

いい加減離れてもいいんじゃ…。

「夢璃、無理しなくていいっ♪」

いや…。してないからね…。

ここ遊園地です。

場を考えて下さい。公共の場です。


「はーなーれーてー!」

私は言う。

「いーやっ♪」

愁君が言う。


「帰る。」

なんて言ってみた。

「えっ…!?
離れるから帰んないでよっ…!」

愁君が慌てて言った。

「騙されてるー!」

私はそう言って、あっかんべーをした。

「なんだ…。
夢璃のバカー!」

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