★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
それからしばらく、夢璃は泣いてた。

「夢璃大丈夫だってっ…。」

俺が言う。

「でもっ…。
ひっくっ…、怪我してるっ…。」

夢璃が言った。

「夢璃が、泣く方が心配。」

俺がそう言うと夢璃は涙を拭いた。

…バカだなー…。

そこも可愛いけどね?

―――――――

結局、あのまま帰る事になった。

というか、病院に行く事になった。

せっかくのデートが……。

アイツ(戒斗)のせいで台無しっ…。

「ごめんね?
せっかく、遊園地来たのに…。」

俺が申し訳なさそうに言うと
夢璃は、黙って首を横に振った。

病院に行って、手当てしてもらった。

それから夢璃は、

「ごめんね…。大丈夫?」

その繰り返し。

…なんで夢璃が謝るんだよ。

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