★甘えん坊な彼★～夢璃争奪戦～

何分か後。

もちろんこの人にも…

――智希――

――電話だよっ！電話だよっ！


「あぁー、最悪っ！
もう少しで、ラスボスがっ…！

俺様のゲームを邪魔した奴誰だよ！？

人間とか言うなよ？
そんなのお見通しだからなっ！？

あぁっ…！
ゲームオーバーになっちまった…！
どうしてくれんだよ！？」

携帯に出ていきなり、言葉を連発した。


「うっさいわねっ！
この、オタクっ！何様よ？
誰に向かって、言ってんの？」

これで、誰か分かったでしょう。

こんな偉そうな、
何様って聞くお前が何様っ！？

そんな事言う奴は、たった１人。

「あぁー！！遥香かよっ…！」

俺は言った。

「何！？あたしじゃ、不満？」

遥香がキレる。

「嘘。何か用かいー？」

俺は聞いた。