★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
夢璃争奪戦1
――夢璃――

――ガチャっ

「夢璃、おはよー♪」

愁君だ。

愁君の顔を見ると、殴られた所が
痛々しく手当てしてあった。

「大丈夫…?」

私が言った

「うんっ!
ッて、夢璃っ…!?」

愁君が驚く。

「ごめんね…。」

「夢璃は、悪くないってばっ…!」

愁君になぐさめてもらいながら
学校に向かっていた。

いい加減、呆れるよね…。

「愁君ごめんね…。」

さっきから、
これしか言ってないような気が…。

愁君は、
教室までわざわざ送ってくれた。

その頃には、泣き止んでいた。

「愁二~…。」

私が言った。

「夢ー璃っ♪」

愁君は、そう言って抱きついてきた。

「よしよしっ♪」

頭を撫でてきた。

耳元で、愁君が言った。

「…え……?」

「ちゃんと来てねー♪」

そう言い残すと、
手を振って愁君は帰っていった。

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