★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「ありがとー♪」

夢璃は、笑顔で返した。

「ちょっ…!
聞いたっ!?ねぇ、聞いたっ!?

ありがとうだってっ…!
松山ごめん。」

そう言って、頭を下げるバカが1人。


「やっぱり、俺だよなっ!

夢璃は、
俺の良さをわかってくれてるよっ♪」

桐谷がバカな事を言ってる。

「………?」

夢璃は、首を傾げて
不思議そうな顔をしている。

「夢璃のありがとうには、
そんな気ないから。

勘違いは、やめて。冗談キツいし。」

遥香が言う。

「いやいやー。

ありがとう。夢璃も好きです。
って意味だよな、夢璃っ!」

桐谷が夢璃に聞く。

…バカ。

「うん。
なんか、ありがとうって意味っ♪」

夢璃が言った。

「あっ…そ、う…。」

落ち込んでる、自意識過剰な馬鹿。
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