★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「智希とは、大親友なんだよねー♪」

いつも親友止まりの俺。

それで、満足してたはずだった。


「愁君、離れてー!」

そう言ってたけど、
俺にはどこか嬉しそうに見えて…。

「あんね、愁君が…!」

いつも、アイツの事を話す。

「友達としてだよっ♪」

夢璃が好きになってたんだ。

夢璃が大好きなんだけど…。


「智希?」

夢璃が俺を呼んだ。

「ん?」

「…話はー?」

そう言って、笑う夢璃。


その笑顔だって、大好きだ。

でも…その笑顔があるのはさ、
アイツのおかげなのかな。

「……やっぱ。無、理なのかも。」

分かっていたんだ。

「智希?」

きっと、夢璃の気持ちも。

「俺、夢璃の事スゴい好き…。
めちゃくちゃ好き…!」

俺は、言った。

「………?」

不思議そうな顔をしてる夢璃。

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