★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
夢璃争奪戦2
――夢璃――

屋上から出て行く途中。

いきなりどうしたんだろう。


「他に言いたい事が
あったんじゃないの?」

私は、思い切って聞いた。

「うーん。
あったけど、言っても
答え分かってるからやっぱ止めたっ!」

智希が言った。

ん……?

意味が分からずいると、

「分かんないならいいけどさ。」

智希が言った。

「ごめんね…。」

私が言う。

「智希…。

泣、い…てる…の?」

智希が顔を隠した。

「夢璃のせいじゃねぇから。

あー。無理っ!ごめん…。」

そう言うと、智希が私を抱きしめた。

「智希…?」

私が不思議そうに聞くと…、

「ごめん…。少しだけだから…。」

智希が言った。


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