★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
それはそれは…、今日の朝の事でした。
―――――――
ドアを開ける。
と、その同時に…、
「夢璃ー♪」
私の名前を呼んで抱きついてくる。
「離れて。」
私は言った。
「嫌だっ!」
不敵な笑みを浮かべて、反抗してくる。
「じゃぁ、どうやって歩けって言うの。」
「歩かないでよっ!」
「………はぃ?」
………この子大丈夫ですか?
「夢璃は、学校に行きたいのー!」
私は、言った。
「夢璃可愛い。」
「どうでもいいから、早く離れてー!」
人目が気になって仕方なかった。
「ねぇ、夢璃っ!
俺、今度の土曜日、部活休みなんだっ!」
愁君が嬉しそうに言う。