★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「…そうなんだ。おめでとう。」
適当に言った。
「うん、良かった。夢璃と遊べるからっ!」
「…そんな事、一言も聞いてないよ?」
笑いでごまかした。
「うんっ!言ってないからっ!
でも、俺は昨日から決めてたよっ!」
笑顔で言う。
「…でも、それじゃぁ困るんだよね!」
私が聞いてない事は、事実です。
「なんで?」
「あのね…?
夢璃にも、予定というもののがね…?」
「じゃぁ、離してあげないー!」
どこまで我が儘なんですか…?
「我が儘。」
「我が儘いいですっ!」
愁君が舌を出して言う。
―三分後―
やっと、離れる気がない事が分かった。
「行けばいいんでしょ?」
「夢璃、分かってるー♪」