★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「嘘っ…!?嬉しいっ!」
「やったー!」

キャーキャー喜んでいる。

そんな俺と登校できるのが嬉しいんだ…。


いつの間に
こんな人気者になっちゃったんだろうね。

「いいのかよ、愁二。」

弘史が小さい声で言った。

「うん、気分転換。」

そんな事を言って待ち合わせ時間を
決めて、部活に向かった。


「また、遅れる。」

弘史が言った。

「ごめんね。」

俺は言った。

放課後は、呼び出される事が多い。

「あの…、好きです…。」

名前も知らない女の子が言った。

「ごめんね、俺好きな人いるんだ…。」

なんだ、話ってこれですか。

いつも、同じような作戦にひっかかる。


それを弘史は、待っててくれる。

それで、いつものように遅れて。

何故か、
いつものように智希先輩に怒られる。

「おい、また遅れてるし。」

智希先輩が言った。

「すいません。
愁二が呼び出されて…。」

いつもそう言って、
俺が悪いのに弘史が謝る。

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