★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
それから、話す事もなくり帰る事になった。

何故か、戒斗と隣に並んで帰っていた。

校庭を見ると、
サッカー部が一生懸命走っていた。

2人だけ……。

愁君と弘史君だ。

頑張ってるなー。


そんな思って見ていると、

「夢璃ーー!!」

声がした方を見ると、
大きく手を振っている人がいた。


智希だ。


「ばいばーい!」

私は、負けじと
大きな声で手を振り返した。

「元気だな。」

戒斗が言った。

「なんか戒斗、年寄りくさいー。」

「うるせぇ。お前は、ガキすぎる。」

「そんな事ないもん。」

「そうやって、意地はってるとこが
ガキって言ってんの。」

そう言って、デコピンしてきた。


「いてっ…。

すぐ、手を出さないっ!」

私は言った。

「へいへい。」

「へいじゃなくて、ハイっ。」

「はい。」

「………。

やっぱ、へいでもいいよ。」

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