★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――

あれは、絶対差別だよっ!

校庭十周走った後、
ずっと筋トレだったし…。

とにかく、クタクタになっていた。

やっと、家に着くー♪


なんて思っていたら…、

可愛い女の子発見。

夢璃だ。

ちょうど、
夢璃が祐璃と、家から出てきた。

仲が良いのか悪いのか…。

そう思いながら、歩いていると
夢璃がこっちに気づいた。

祐璃は、明らかに嫌そうな顔をしている。

…顔に出すなよ。

ってそれよりどうすればいいんだ。

夢璃は、
戸惑ってそこに立ち止まっていた。

俺は、考えながらも歩いていく。

夢璃と距離が近くなる。

「……えっ!?」

祐璃が俺と夢璃を交互に見る。

本当コイツはね……。

結局、素通りしてしまった俺。

これで、また夢璃が泣くかもな……。


分かってるけど、
動けない自分がいやになった。

< 192 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop