★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――夢璃――

私は戸惑って、
そこに立ち止まってしまった。

「…そこで止まる?」

祐璃が言う。

「うるさいなー…。」

私が言った。

愁君が近づいてくる。

なんて言えば……。

普通でいいよね…。

そんな思っていた。

けど、愁君は普通に通って行った。

……………。

「……えっ!?」

祐璃が驚いている。


――ガチャっ

愁君が家に入ろうとした時だった。

「坂上君ー!」
「本当だー!」

女子がキャーキャー言っている。

…女子とは、遊ぶんだ。

なんで、
夢璃が無視されなきゃいけないの…。

夢璃が泣くから…?

「…大丈夫ですかー?」

祐璃が私の顔を覗いて言う。

「…大、丈夫…。」

私は言った。

「コンビニ行かない…?」

祐璃が言った。

私は首を横に振った。

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