★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――

「愁君が好きだから。」

今、スゴい事言われなかった?

「え……?」

聞き間違いかと思った。


「好きなの。」

夢璃が俺を見て言った。

「俺も夢璃が大好き♪」

そう言って夢璃を抱きしめた。


振られると思った。

他の所に行くと思った。

夢璃の事をわかってるつもりでいた。


けど、違ったんだ。

夢璃は俺を選んでくれた。

「俺と付き合ってくれる?」

「うんっ!」

夢璃が笑顔で言った。


あれだけ後悔してたのに。

前みたいに戻れないかもって
後悔してたのに。

今は、嬉しすぎて。

告白して良かったって心から思えて。


これからは、
夢璃の事を彼女って自慢していいんだ。

いくらでも、デートできる。

「スゴい嬉しいっ!夢璃大好きっ!」

今、世界で一番幸せだなと思った。

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