★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「いい雰囲気だったから、絶対なんかあったと思ったのにー!

ちっ…。」


え…?舌打ち…?


「夢璃は、優しいから分かんねーな。
狙われやすいしっ!」

私の肩に手を乗せて聞いてくる。

「…大丈夫だからっ!
それより、智希…近いです。」

私と智希の顔は、残り数センチになっていた。


「やっぱ、お前は可愛いよ。」

智希が言う。

「何、いきなり…。」

気持ち悪いよ…。


「だから、危ないっ!」

「何が?」

私が言う。

「キモい。キモすぎる…。」

遥香が言った。

ほんとほんと…。


「嘘つけっ!
俺の格好良さを、遥香は知ってるだろ!」

智希が言う。

「精神科行った方がいいんじゃない?
私、病気だと思う。うん。」

遥香が言った。


「…智希は、ナルシストなだけだよ。」

私は、苦笑いで言った。

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