★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「はっ…!」
私は、飛び起きた。
8:00……。遅刻確実だ。
「もう、休もうかな…。」
悩んでいると…
――ピーンポーン
チャイムが鳴る。
「夢璃ー!?待ってるわよー!」
起こしてくれなかったのそっちでしょ…?
「夢璃、早くー!遅れるじゃんっ!」
愁君ですか……。
結局、休むわけにはいかず…。
「ちょっと、待ってー。」
私は、急いで着替えて洗面所に向かった。
そして、三分で準備が終わった。
我ながらすごいと思う。
私も、やれば出来るんだ。
階段を下りると、お母さんと愁君が楽しそうに話していた。