★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
しょうがなく夢璃をベッドに寝かした。
先生が、夢璃の額に手を当てた。
「まぁっ!すごい熱っ!」
どんな喋り方だよ…。
何を意識してんだ。
ばばあのくせに、なんて思いつつ。
俺も、夢璃のおでこに手を当ててみた。
「あったかいっ!高熱じゃんっ…!?」
俺が1人で騒いでる間に、先生は体温計で熱を計っていた。
「何度っ!?」
「えーっとねー…、」
そんな時、
――ドンっ!!
「うおぉっ!何事だっ!?」
俺がドアを開けた時より、はるかにデカい音がした。
「夢璃はっ!?」
遥香と松山だった。
「疲れた…。」
「お前、急ぎすぎだろっ!」
松山が言った。
なんでコイツまで来てんだよ。
「……37.6。」
けど、そんなの気にせず先生が言う。