★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「寝不足と疲れてたみたいね。」
先生が穏やかーに言った。
「あなた達は、心配だと思うけど教室に戻りなさい。」
俺達は、仕方なく保健室を出た。
「夢璃大丈夫かな?」
遥香が心配している。
「大丈夫だろ。」
俺が言った。
「なんで、言ってくれなかったかしら。
きつかったのかもね。
泣いてたのと関係あるのかな。」
そういえばそうだ。
俺達に言ってくれれば、ちゃんと相談にものったし。
保健室にだって、無理矢理にでも連れて行ったのに…。
「夢璃なりの考えがあるんだろ。」
松山が言った。
なんで、コイツに言われなきゃいけないんだ。
そんな事を考えていたら、向かい側から愁二と弘史が歩いてきた。