★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――


「どうしよう…。
行こうかなっ!…あ、でもな。」


――三時間目


全然、先生の話を聞いていなくて。

というか、先生の話なんて耳に入ってこなかった。


そんな時、廊下を見たら智希先輩が夢璃を抱えて走っていた。


夢璃になんかあったのかなー?

ってか、なんで智希先輩……、
また俺、嫉妬してるし。


先輩は、保健室に向かっていた。


それから、保健室に行こうか行かないか悩んでいる…。


行ったら、夢璃がどうしたのか分かる。
けど、行ったら行ったで迷惑かもしれない。


「どうしよっかな。」

「お前いつまで悩んでるつもりっ?」

山口が呆れ顔で言った。


「決まるまで。」

「そんな事分かってるっ!
もう、決められないなら行こうぜ。」

山口が言う。

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