★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「じゃあ、行こう。」
俺が立ち上がった。
「結局、行きたかったんじゃ…?」
歩いていると。
目の前から智希先輩と遥香先輩と。
俺を怒らす原因となった、松山とかいう奴が歩いて来た。
「あっ!愁二君。」
遥香先輩が俺達に気がついた。
「夢璃、どうしたんですか?」
俺が聞いた。
「体育の時間に……、」
「別にいいだろ。
お前らには、関係ねぇし。」
松山が言う。
「体育の時間に何ですか?」
無視して言った。
「お前、俺の話聞こえてんの?」
「聞こえてないけど。」
ワザとらしく言った。
「まぁ、いいやっ!行けばわかるし。
山口、行こ。」
そういって保健室に向かおうとした。
その時、松山から腕を掴まれた。
「よく行こうとか思えるよな。
迷惑だって、分かんないわけ?
お前、ケンカしたんじゃねぇの?」
松山が言った。