★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
素直に。
――夢璃――

目が覚めた。

私、何してるんだっけ?


「あぁ…。」

体育の時間に倒れたんだった。


頭に氷がのせられてる。

朝から、頭痛いし足が重いと思った…。


誰が運んでくれたんだろう?


愁君だったりなー。

「そんなはずないよね。はぁー…。」


愁君が、来てくれないかな…なんて思っていた。


そんな時‥‥、

――ガラっ

ドアが開いた。


反射的に毛布にもっぐた。


「夢璃。」

…愁君だ。


けど、毛布から出る事ができなかった。


「起きてないの?」

起きてるよ…。

起きてるけど、どんな顔をすればいいか分からなかった。

< 59 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop