★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――夢璃――


愁君は、謝ってばっかり。


「大丈夫だよ。
愁君が来てくれて嬉しい。

心配してくれてたんでしょ?」

私が言った。

「当たり前じゃん。
朝、気づいてなくて…。

倒れたんだってね。大丈夫?」


「うん…。

愁君が来てくれるかなって思ってたら、来てくれた。

大丈夫だよっ。」

そう言って、笑った。



――グイっ


腕を引っ張られて、一気に顔が近づいた。


「俺も、夢璃の事考えてたよ?
ずっと…。ってか、いつも考えてるし。」


「え…?」

「夢璃が、アイツの事楽しそうに話してたから嫉妬しただけなんだよね…。

本当、自分勝手でごめん。」

そう言って、抱きしめられた。

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