★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~

遥香は、気になったら一生聞いてくる。


「…でもでも、教えたら賭けになんないじゃん!」

私が、言った。

「そんなのどうでもいいのよっ!」

遥香が言う。


最初に賭けを始めたのは、誰ですか。
あなたですよー。


「なんで私には教えてくれないのよ…。
中学からの友達なのに…。酷いっ…!」

遥香は、そう言って手で顔を隠した。

「え?なんで!?」

何故、泣くのっ!?


「ごめんねっ!
教えるから、泣かないでー!」

私は、叫んだ。

「…じゃぁ、早く教えなさいよ。」

遥香が嘘のように元に戻った。


「………。」

唖然としていた。

「夢璃は、お人好しすぎんのっ!
教えてもらえるからいいけどよっ!」

智希が言う。

「絶対、教えてあげないっ!」

こうなったら、意地でも教えてやんないしっ!


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