★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「今日も、愁二君と来たの?」
遥香が言う。
「うん。愁君の自転車に乗せてもらって、間に合った!」
私が言った。
「また、アイツと来たのかよ…。
アイツ、後で……。」
「うるさい。」
遥香が冷たく言う。
「俺が、一番に夢璃を自転車の後ろに乗せる予定だったのっ!」
あはは…。
「愁君のおかげで遅刻しないで済んだんから、感謝しないとね。」
「アイツなんかに、感謝しなくていい!」
智希が言った。
「…席着こう。」
そう言って、遥香が席に着いたので私も席に着いた。
「おい、無視かよっ!?」