★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「はいはいー、楽しんでー♪」
遥香はニヤニヤしながら、教室を出て行った。
「…何なの。」
私は不思議に思った。
「夢璃、帰ろー。」
満面の笑みで言ってくる愁君。
「うんっ。」
歩きながら、ある事を思い出した。
「昼休み、何て言おうとしてたの?」
私が聞いた。
「あぁ。幸せすぎて、忘れる所だった。」
なんじゃそらっ…。
「ねぇ、夢璃って好きな人いる!?」
はい…?
「何、いきなりっ!?」
「ずっと、聞きたかったから!いるの?」
そんなの考えた事ない…。
そういえば、彼氏出来たことないなぁ。
私って、愛が足りないっ…!?
でも、好きな人って…。
う~ん…。