★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「無理に考えなくていいよ…。
いないなら、いないで良いからね?」
「うん…。」
夢璃は、まだ申し訳なさそうな顔をしている。
「お願いだからそんな顔しないでっ!」
俺は、言った。
「……お腹空いたな…。」
…………。
夢璃さん…?
「じ…じゃぁ、ご飯食べに行こっか!」
なんか、めちゃくちゃになったからこの話は止めた。
「オムライス食べたいっ!」
そうですか…。
「オムライスを食べに行こっかっ!」
俺は、一体誰…?
「行こー♪」
夢璃が笑顔で言う。
そんなに、嬉しいならいいけどさ…。
――――――
家に着いた。
「自転車で行く?」
まぁ、自転車しかないけど。
「うんっ!」