★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「愁二と行くのかよ…。」
祐璃は、愁君が苦手。
昔は、スゴく愁君に怒られてたな。
「何?俺じゃ、ダメなわけ?」
いつの間にっ…。
「ダメなんてとんでもないっ!」
そう言って、首を横に振りまくる弟。
「まだ、着替えてないのっ!?」
だって……、
「着替えようとしたら祐璃が入って来て
言い合ってたら、愁君が来たから…。」
私がそう言って、祐璃を睨んだ。
「……すいません。」
祐璃は謝った。
…すごい変わりよう。
「廊下で待ってるから、早く着替えておいで。」
いつもの愁君に戻った。
「うん。」
私は、そう言ってドアを閉めた。