★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――


――パタンっ

夢璃がドアを閉めた。

「祐璃のせいで、時間が無駄になった。」

俺は、そう言って祐璃を睨んだ。


「…姉ちゃんが、うるさかったんっすよ。」

「だから、なに。」

俺がそう言うと祐璃は、黙って下を向いた。

夢璃に似てる…。


「嘘だって…。」

俺は、笑って言った。


――10分後……

「夢璃遅いっ!」

俺は、ドアに向かって叫んだ。

「まっ…待ってっ!」

なにに、そんな時間かかんの!?


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