★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
愁君の私服、久しぶりに見た感じがする。
最近は、試合などがあって遊んでなかった。
愁君は、大きめの黒のTシャツにズボンにチェーンを付けてた。
ラフな格好。
けど、格好良い…。
そう思ってまじまじ見ていると…、
「ん…?どうかした?」
愁君は、笑って首を傾げる。
う゛っ…可愛い。
「何でもなぃ…。」
私は、小さく答えた。
「夢璃、乗って。」
そっかっ!
自転車だった。
「もう、夜ご飯になっちゃうかもね…。」
愁君が言った。
「ごめんね…。」
「夢璃を責めてるんじゃないから。
どうせ、家にいても2人でしょ?」
「うん。」
そうだった。
祐璃は、自分でご飯食べれるし大丈夫だよね。