★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――


今、五時だから着く頃には三十分。

「あぁー!涼しいー!」

夢璃が言った。


ずっとくだらない話をしている内に、着いた。


「到着っ!」

俺は言った。

「可愛いお店だねっ♪」

夢璃が喜んでいる。


選んだかいがあるよ。


「夢璃ー、入ろー。」


――チャリーン


ドアを開けたら鈴の音がなった。

「可愛い音っ。」

夢璃が言った。

なんで女の子って、可愛いばっかり言うんだろう。

「この音のどこが可愛いの?」

俺は、つい聞いた。

「可愛いは、可愛いのっ!」


…そっか。

「夢璃の方が、何倍も可愛いけどね。」

なんて言ってみた。

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