★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――愁二――

夢璃は、じっとメニューを見て悩んでいる。

…可愛い。


「夢璃も決めたー。」

「何にしたの?」


「愁二と同じのっ。」

夢璃が笑って言う。

「夢璃、迷ってたら人と一緒にするよね。」

俺は、笑って言った。


それから、注文したのを頼み夢璃と喋っていた。

―――――――

「ごちそうさま!」

夢璃がやっと食べ終わった。

「よしっ!じゃぁ、帰ろー。」

「うん。」

会計は、俺が二人分出そうとした。


「…大丈夫だよっ!
ちゃんと、お金持ってるしっ!」

「いいよ。俺が出すから!」

こういう時、割り勘とか男が言ったら
格好悪いでしょ。


「でっ…でもっ!」

「俺が出すからっ!」

結局、夢璃が折れて俺が出した。

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