★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
――夢璃――

愁君が私の分も払ってくれた。

「ありがとう。」

ここで謝るのは、失礼かなと思ってお礼を言った。

「どういたしましてー。」

愁君が言った。

それから、また自転車に乗って帰った。

―――――――


家に着いた。

「ありがとうございました。」

私は、そう言って頭を下げた。

「うん。明日は、バスか車で行こっ!」

車は、誰かに送ってもらうって事。


「明日、どこ行くの?」

私が聞いた。

「夢璃が行きたい所だってっ!
行きたい所ないの?」

……行きたい所。


「う~ん…。」

その時、一番行きたい所を思い出した。

「遊園地っ!!」


新しく出来たばかりだったから、一回行きたいねって、遥香と話していたのを思い出した。


「分かったっ!
じゃぁ、兄ちゃんに言っとくっ!」

「うんっ。」

そう言って、バイバイして家に帰った。

< 95 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop