★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
波乱なデートの計画
家に帰ると祐璃がご飯を食べていた。
「ただいまー。」
祐璃に言ったのに…、
「いただきまーす。」
ご飯をモクモクと食べる。
……無視。
「何で、無視するのー。」
私が、膨れっ面になり言う。
「愁二にチクったから。
自分だけ上手いご飯食べに行ったから。」
祐璃は、そう言ってまたご飯を食べる。
「ごめんね…。」
「嫌ー。絶対許してやんねー。」
はいいいいー!?
「どうせ、明日も愁君と遊ぶからまたチクればいいもんねっ!」
そう言って、あっかんべーをした。
「う、嘘に決まってるだろっ!」
弱い弟……。
「そう言えば、遥香ちゃんから電話があった。
帰ってきたら、掛け直せだって。」
「分かったー。」